すべてオタクの妄想

カラメテMV 考察というか妄想。

お久しぶりです。

またもや不穏大好きオタクによる考察…というより妄想とこじつけをそれっぽく話しているだけの記事です。


今回はこちら。
MeseMoa.さんの10thシングル『カラメテ』


www.youtube.com



来たぞ!不穏だ!!!

なおこちらで述べている内容は付焼刃の知識ですので、誤りがあったらすみません。

ぬるい目でさらっと読み流していただけますと幸いです。


歌詞や振付は切り離して、MVの映像のみで考えています。
文中ではメンバー敬称略で失礼致します。


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舞台は中世ヨーロッパ。

服毒による王の自死を皮切りに、

残された者たちの思惑が引き起こす悲劇。


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◆モチーフ

 

言わずもがな最後の晩餐ですね。
エス・キリストと12人の使徒の絵画。
エスの処刑前夜、使徒の中に裏切り者がいると予言する有名な作品です。
ここで当てはめることができると考えられるのはメインの3名。

中央の白服はイエス
左隣のあおいがヨハネ
その隣のとみたけがユダ、もしくはペトロ。

ヨハネは最年少にしてイエスの大弟子。エスが愛した弟子とされています。

最後の晩餐は最も有名なレオナルド・ダ・ヴィンチ以外にもたくさんの画家に描かれていて、エスの胸元に身を寄せるような描写がされているものもあります。


ユダはイエスの居場所を金銭と引き替えに売り渡し、処刑の片棒を担いだ弟子。
裏切り者の代名詞とされている。
順当に考えるととみたけがユダかと思いますが、私はペトロの可能性もあると考えています。

ペトロはイエスの一番弟子。
エスが最初に弟子に迎え入れた人物で、弟子の中でも主格の存在。

 

とみたけの目線は白服への裏切りや反旗の意思ではなく、あおいへの嫉妬や憎しみを感じます。
王である白服に一番近しいところにいたのは自分だったのに、年少のあおいにその位置を奪われてしまった。
白服はあおいへの寵愛を隠そうとせず、またあおいもそれをわかっていて、驕りとも取れるような立ち振る舞いをする。
とみたけはそんなあおいを赦すことができなかった。



◆階級


白服:王
あおい:王が寵愛していた貴族
とみたけ、野崎弁当、ノックソ、にーちゃん:貴族
気まぐれプリンス、フォーゲル、二番煎じ:騎士

白服とあおいの関係は全てのシーンからわかりますね。

貴族と騎士の違いも端々で描かれていています。

・晩餐の器
貴族と騎士でジェラートの器が異なる。
ガラスの器の有無に加え、貴族は装飾の施された皿、騎士は何もないただの白い皿。

・葬送と王座
貴族は葬送では棺の周りに集まり、王座では跪く。
騎士はいずれのシーンでも王の背後に控え、まっすぐ前を向いています。


あおいは白服の崩御後、ためらいなく王のマントを引き継いだことから、王の弟や息子など王族の後継になりうる地位も考えましたが、お皿が他の貴族たちと変わらないことと、そもそも身内とそういうキスはしないですよね。

もっとも、他の貴族たちより上位階級である可能性はあります。
なお、あおい以外の貴族については西洋では右(向かって左側)を上位とするため、王座のシーンを見るに野崎弁当が最も地位が高いと取れる。
奇襲のシーンでも野崎弁当がとみたけとともにあおいの元へ向かっていますね。

あおいがマントを羽織り立ち去った後、気まぐれプリンスがその後ろについていくシーンでは主と従者を彷彿とさせます。
王を護衛する、所謂近衛騎士団のようなものでしょうか。



◆ストーリー

度々出てくる晩餐、蝋燭の数は時系列。
このカットを挟んだ後のシーンを順に並び替えていきます。

〇蝋燭1本(2:34)
王座につく白服と跪く貴族たち。
彼らの表情は固く、ノックソとにーちゃんが目くばせをする様子から、白服への忠誠が本心でないことが見て取れます。
ただ一人、あおいだけは晴れやかな表情で白服の手の甲にキスをする。
手の甲へのキスは「忠誠」「敬愛」。
それを憎しみを込めた表情で見つめるとみたけ。


〇蝋燭2本(2:02)
デキャンタのワインに注がれる水色の液体。
注がれている時の机の模様が王の机と同じことから、第三者が毒を盛ったワインを差し出した可能性は低く、また静かにこと切れているため、自死であると思われます。
白服の元に何者かが訪れ、モノクルと毒薬を回収する。
ひじ掛けに置かれていたはずの右手が滑り落ちる描写は脈を確認したか、手を絡めたか。


〇蝋燭3本(4:23)
毒薬を見つめるとみたけ。先ほどの影は彼であったことがわかります。
足音が聞こえ、見上げるとあおいの姿が。
白服に向けていたものとはまるで違う、見下すような、蔑むような視線。
ここの晩餐カットだけ、とみたけとあおいの位置が入れ替わっているんです。
つまり、あおいの位置がユダ。
とみたけは眠る白服の姿を思い出し、まさかあおいが、と考えたのではないでしょうか。
そして自分の手元には「毒薬」があることに気が付く。


〇蝋燭4本(1:38)
王の葬送。
白い百合の花言葉は「威厳」。
眠る王を見て暗い表情を浮かべる貴族たち。
あおいは白服のマントを翻してその場を立ち去る。
新しい王となるあおいの後を気まぐれプリンスが追います。


〇蝋燭5本(3:00)
棺に横たわる白服。
先程までと打って変わって笑みを隠せない野崎弁当。
ノックソとにーちゃんもくすくすと笑いながら何かを話しています。
彼らは王の崩御が嬉しくて仕方ない様子。
それを訝しげに見つめるフォーゲルと二番煎じ。
とみたけは神妙な面持ちでモノクルを見つめるが、やがてその口元にも笑みを浮かべます。
場面は変わり、あおいは気まぐれプリンスに白服の幻影を見る。
手を絡め、柔らかな表情で抱きしめるところからあおいの白服に対する敬愛の念は偽りではなかったことがわかります。


〇蝋燭6本(2:52)
通りがかるノックソとにーちゃんに頭を下げるフォーゲルと二番煎じ。
突然、二人が背後から襲い掛かり、それぞれの戦闘にもつれ込みます。
恐らく、白服、ひいてはあおいの転覆を目論みる彼らにとって、王直属である騎士たちが邪魔だったのでしょう。


〇蝋燭7本(3:34)
あおいと気まぐれプリンスの元にもとみたけと野崎弁当が奇襲をかけます。
なおこの場面は先ほどあおいが白服の幻影を見たシーンとは繋がっていません。
マントをしていませんし、部屋も違います。葬送すぐの出来事ではなく、少し後のことだと推察できます。
野崎弁当と相打ちになる気まぐれプリンス。


〇蝋燭8本(0:46)
あおいととみたけをはじめ、各所で貴族と騎士の戦闘。
にーちゃんと二番煎じ、ノックソとフォーゲルもそれぞれ相打ちとなって倒れます。
野崎弁当との会話の中、気まぐれプリンスが最期に思い浮かべたのはあおいとの記憶でした。
あおいを抱き締め返してそっと目を瞑り、小さな笑みを浮かべる気まプリ。
目を瞑るという描写から、あおいが自分ではなく白服を見ていることに気がついていたのかもしれません。


〇蝋燭9本(3:44)
あおいととみたけではあおいの方が剣術の腕も上手でした。
葬送後、あおいが時折白服の幻影を見ることに気が付いたとみたけは打ち負け地面に伏せたあと、モノクルをかけます。
そして思惑通りに・・・

〇蝋燭10本(0:10)
とみたけに白服の姿が重なり口づけるあおい。
とみたけは口に毒を含んでいました。
王を愛した二人は王と同じ毒に倒れる。


王を失い、すべての登場人物が同様の道を辿ることとなりました。


◆ジャケット写真

最後に、ジャケット写真にも触れたいと思います。


正面を向く白服。
他のメンバーはほとんどが右を向いているが、とみたけと気まぐれプリンスだけ左を向いている。

一般的に右は未来や前進など、ポジティブなイメージ。
左は過去や退行など、ネガティブなイメージとされています。

とみたけの中にはあおいに対する嫉妬心や憎しみがあったのは言わずもがな。
気まぐれプリンスにもまた別な心があったことを表しているのではないでしょうか?
毒薬が水色であること、あおいに抱きしめられたとき、口元に笑みを浮かべていたこと。
あおいに特別な愛情があり、白服がいなくなった今、代わりでもいいからあおいに愛してほしかった、なんてことがあったのかもしれませんね。
ちなみに冒頭で述べた最後の晩餐でとみたけをペトロとした場合、体ではなく顔の位置で考えると気まぐれプリンスの位置がユダにもとれるのです。

対価と引き替えに裏切り者となったユダと、あおいからの愛が欲しかった気まぐれプリンス。
もしかすると陰で糸を引いていたのはーーー


ダーリンMV 考察というか妄想。

 

お久しぶりです。

不穏なお話が大好きな厨二を拗らせてるオタクです。

Muddy Waterぶりの考察というか妄想でございます。

妄想でございます。

 

今回はこちら。

 

 

 


【SLH×MeseMoa.×K'suke】ダーリン踊ってみた【MV】

 

 

 

不穏の極み。

 

 

 

このMVは何を表しているのか?一体どんな環境で、白い服を着た彼らは何者なのか?

私が考えたのは、

 

 

「多重人格者の脳内」

 

 

多重人格は肉体的・精神的な激しいショックや痛みから自身を守るために生まれると言われています。

(まだ心のバランスを取ることができない幼少期に、虐待などの「耐え難いこと」を慢性的に感じることにより発症することが多いとか。)

 

 

愛すべき「ダーリン」は主人格である、サムネの"彼"。

その他の青年たちは様々な感情を引き受ける交代人格。

 

交代人格は

「肉体的な痛みを引き受ける者」

「忘れたい記憶を引き受ける者」

「憎しみの感情を引き受ける者」

「暴力的な衝動を引き受ける者」

など、それぞれが何かしらの役割を担っています。

彼らの存在意義は自分たちの身をもって"彼"を痛みから切り離し、"彼"の精神状態を平穏に導き守ること。

 

 

 

そんな"彼"はある日、恋をしました。

 

 

― 魔法みたいな 夢みたいな ファンタジックな物語

 

 

しかし恋愛に痛みは付きもの。

どこかしらで必ずエラーな展開が起きる。

また彼が苦しみを味わってしまう。

交代人格のおかげで、安全な場所で幸福だけを感じながら生きてきた"彼"の「世界」が脅かされている。

 

交代人格たちは結託し、"彼"に負担をかけないよう、愛する人から気持ちを遠ざけようとします。

 

しかしそんな柔な方法ではうまくいかない。

 

彼らは1つの結論を導き出します。

 

 

 

『"彼"の愛情を消せないなら、"彼"の愛する人を消してしまえばいい。』

 

 

我々の守るべき愛しい"彼"が、人を愛することは許されない。

 

 

交代人格たちは深くに眠っていた本能的な「破壊衝動」の人格を呼び覚まし、愛する人を手にかけてしまいます。

 

"彼"自身が意識を取り戻したとき、愛する人は既に冷たくなっていました。

 

何が起きたのか覚えていない。

しかし、"自分がやってしまった"。

 

結果的に、交代人格たちが遠ざけようとした「耐え難い苦しみ」を"彼"は再び味わうことになります。

 

あまりのショックに意識を失う"彼"。

 

いっそこのまま表に出て辛い現実を見る必要はないのではないか?

交代人格たちは真実を"彼"に知らせ、"彼"を意識下に幽閉することにしました。

 

しかし全てを知った"彼"の怒りと絶望は想像以上に大きく、交代人格たちが引き受けられる感情のキャパシティをも超えてしまいます。

 

彼らに守られていたはずの脳内がショートし始める。

秩序が保たれていた脳内に革命が起きる。

 

主人格である"彼"の力は凄まじく、"彼"の怒りによって全ての交代人格たちは消されてしまいます。

 

 

 

―愛の脳内レボリューション!

 

 

苦しみを引き受ける交代人格がいなくなった今、愛する人を失った耐え難い痛みに"彼"は

 

 

 

 

 

 

広いはずなのになぜか空虚で閉鎖的な印象を受ける空間は"彼"の脳内。

白く傷つけられたボロボロの服は幼少期の被虐体験。

包帯の位置が全て違うのは、引き受ける役目が違うから。

 

 

「魔法みたいな 夢みたいな ファンタジックな物語が 世界に感染 愉快に蔓延」

物語は愛情。

世界は"彼"の脳内。

 

「待って、そんなの聞いてないってば!」

交代人格たちの焦りと怒り。

先程まで笑顔でひらひらと舞っていたのは、愛を覚えて浮かれる"彼"の真似をする交代人格。

このフレーズで突然鋭い表情になり、次の瞬間、別の交代人格が現れます。

 

彼らは結託して"彼"の気持ちを愛する人から引き離す作戦を開始しました。

 

 

「脳細胞に今、叩き込め"わからないことだらけ"を」

"彼"は交代人格の存在を知らず、また交代人格が表に出ている間にしたことを覚えていません。

記憶が抜け落ちている間に何が起きたのか。何故記憶が抜け落ちるのか。

 

「いつも いつも 誤魔化してばっかりね」

何故愛する人が自分に対して怒っているのか。

"彼"にはわかりません。

 

「言えない 消えない 思い込め」

消えないのは愛情。

 

交代人格たちは"彼"と愛する人が別れるように試行錯誤しますが、"彼"の愛する気持ちは依然として変わりません。

 

作戦は失敗です。

 

 

"愛の強制ミューティレーション!"

 

ミューティレーション=切断・切り離すこと。

それまで"彼"自身に負担をかけないように行動してきた交代人格たち。

しかしそれではうまくいかない。

彼らは"彼"の意識を強制的に切り離し、深い場所にいた「破壊衝動」を呼び起こします。

 

 

「待って、こんなの聞いてないってダーリン?」

 

全部「ダーリン」がいけないんだからね。

"彼"の愛情を消せないなら、"彼"の愛する人を消してしまえばいい。

 

 

"愛の顔面ストレート!"

 

 

間奏は「破壊衝動」を持つ人格の独壇場です。

他の交代人格たちはその様子をただ見つめるだけ。

 

"彼"の愛する人は、"彼"が知らぬ間に、"彼"自身の手により殺されてしまう。

 

そんなことをすれば恋愛の痛みどころではない壮絶な苦痛を味わうことになる。

 

しかし交代人格たちはそれに気がつくことができませんでした。

交代人格の"彼"に対する愛は、既に「異常」なものとなっていたのです。

 

 

 

 

  

1番サビ以降では一人だけが中央に出る特徴的なフォーメーションが多いです。

交代人格はたくさんいますが、彼らのうち誰か1人が中央(=表)に出てきたとき、主人格である"彼"は端の方(=意識下)にいます。

 

 

「生細胞に今流しこめ"耐え難いことだらけ"を」

耐え難いこと=愛する人の死。

それも気が付いたときには自分で手にかけていた。

 

「冷たい ふれあい 遊ばないで」

愛する人が冷たくなってしまってもなお愛することをやめない"彼"。

しかし交代人格たちはそれを許しません。

 

極度の苦しみに晒された"彼"の意識は揺らぎはじめます。

 

(音・振り付け、すべてが一度ストップ=意識を失う。

 倒れこんでいる体勢から逆再生のような動き=意識が戻る。)

  

「言えない 消えない 思い込め」

 

必死にもがき、表の意識上に浮上しようとする"彼"。

今浮上すれば"彼"が傷ついてしまう。

抑え込もうとする交代人格たち。

 

  

"愛の眼球アイスピック!"

 

 

交代人格に抑え込まれた"彼"は意識下へ。

(アイスピックの青年は交代人格ではなく、場面転換のスイッチャーとしての役割。)

 

「好きな人の好きな人ってだけで嫌い」

「狂った未来に迎合 終わった抵抗」

憎むべき相手を殺せば"彼"の精神にも平穏が戻る。

万事解決のはずが、交代人格たちが想像していたのとは全く違う結末になってしまいました。

 

 

「いっそこのまま目を塞いで」

"彼"に苦しい思いをさせてはいけない。"彼"が辛い現実を見る必要はない。

そうだ、"彼"をこのまま意識下に幽閉してしまえばいい。

 

 

「知って後悔 望んだ将来」

交代人格たちはついに、自分たちの存在と、"彼"にとってわからないことだらけだった真実を打ち明けます。

 

 

「ファンタジックなすったもんだが 頭脳に感染!危険に発展!」

全てを知った"彼"は強い怒りと絶望を覚えます。

自分と愛する人をこんな目に合わせた交代人格たちを許さない。

主人格である"彼"の怒りは強い力となり、脳内に広がっていきます。

 

 

「まってこんなの聞いてないってダーリン?」

保護の対象だった"彼"によって、自分たちの存在が脅かされている。

こんなに強い力があるなんて聞いてない。

 

「とろけそうな三叉神経 壊れそうな群居本能 崩れそうな情を前に」

ショートしていく脳内。

ついに交代人格たちは"彼"のパワーに打ち負けてしまいます。

 

 

"愛の脳内レボリューション!"

 

 

 

愛する人を"彼"の手によって失い、

今まで苦しみを引き受けてきた全ての交代人格たちも"彼"によって消され、

そして一人になった"彼"自身もーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Muddy Water 考察というか妄想。

MeseMoa.さんの1stシングル「Muddy Water」に滾りすぎてしまったので遂にはてブ登録しました。

 

www.youtube.com


洋画脳腐女子の考察なので、ところどころそういう(そういう)色目が入ってきます。


考察というかほぼ妄想です。
あとバンバン死ネタも入るので苦手な方はごめんなさい。


ざっくり言うと、
『隔離された施設で集団生活を送らされていた青年たちが各々の理由で死を迎える』
って感じなんですけど、まあ何を言っているんだこいつはと思わずお付き合い頂けたら嬉しいです。



◆考察の前提

・ まずは0:23「君を連れて行かないで」で一時停止してください。

ここ、物語の核心に触れてきます。

あおいさんととみたんは置いておいて、ぷんちゃんから順番に地面に倒れていく+倒れる時に赤い布を引き出す+歌詞の意味→死の順番を表しているのでは?と考えました。

①ぷん
②兄、げる
③しろ、くそ
④のざ、せん

・ また大きくわけて、4組の物語になります。

⑴しろ、とみ、あお
⑵くそ、げる
⑶兄、ぷん
⑷のざ、せん
 
MVの全てが一つの本筋(とみしろあおの物語)につながるのではなく、それぞれが独立したオムニバス形式だと考えました。

後ほど、こちらの組ごとに分けて考察していきたいと思います。



◆ MVから読み取れる世界観と背景

・ 外のカット
青年たちがいる建物以外に建物らしき建物は見当たらず。
周囲には高い木が生い茂り、雑草が伸び放題になっている。
(→世間から隔離された建物?)

・ 建物内部のカット
白く無機質な空間。
タイル張りの部屋や鏡、排水溝がある
(→風呂場なども存在していた?生活環境が整備されている。)

・ 服装
全員同じ白シャツ。
そして全員裸足。
(→実験施設で飼われている?裸足なのでそこで生活していたのは間違いない。)

孤島もしくは深い森の中、隔離された施設で外部から遮断されて集団生活を送らされていたのではないでしょうか。



◆⑴ しろ、とみ、あおの三角関係

とみたんとあおいさんは元々施設で生活を送っていました。
そこに白服さんが新入りとして現れます。
(新しく施設に入ったのか、ずっと施設にいたものの他メンバーからは隔離されていたのか、その辺は謎ですが。)

とみたんは初対面で白服さんに魅了されます。
ところがあおいさんも、白服さんに恋心を抱いていました。
そして何らかの理由で(行き過ぎた愛情?)、あおいさんが白服さんをころしてしまいます。

雨の中、自らの過ちに慟哭するあおいさん。
ボロボロの状態で施設に帰還後、泥まみれになった服を洗う。泥は流れても、罪を洗い流すことは出来ず、愛する白服さんも既にいない、自らの死を強く望むようになります。

白服さんを殺めた後からずっと雨は止まない。

苦悩する中、白服さんの死を悼んだとみたんが真相に辿り着きます。
(死にたがったあおいさんがわざととみたんにバレるよう仕向けた?)

「お前がやったんだろ」

皮肉にもあおいさんが白服さんを殺めたのと同じ場所で、とみたんの手にかけられるあおいさんは、薄れゆく意識の中、早く白服さんの傍に行かせてと願いました。

死後の世界で白服さんの隣にいるあおいさんとこの世で1人泣き叫ぶとみたん。
あおいさんをころしても白服さんは戻ってこない、とみたん1人だけが孤独のまま。



▼⑴シーンごとの考察

0:45 「ぴちゃん」という水滴の音は、白服さんが施設に現れ世界が変わる様子を表している。

タイトル画面のあおいさんの慟哭は、白服さんをころしたあとのあおいさん。(とみたんにころされる日とは別。)
ラストのとみたんの慟哭と対称。

1:07 「サヨナラ君に告げた日から降り注ぐ雨はやむことはない」(あおいさんパート)
サヨナラを告げる機会があった→自らの手で殺めた。
白服さんがいるシーンは全て晴れている→生前の回想のみでの登場。死後に雨が降り始める。

1:38 「君がいないこの世界で」(とみたんパート)
君=白服さん。先立たれていることがわかる。
2番のあおいさんパートと対称。

1:51 怒りの表情であおいさんに詰め寄るとみたん。口の動きが「お前がやったんだろ」に見える。

2:03 「ぴちゃん」という音と共に再び時間軸は回想へ。

2:11 白服さんととみたんが出会うシーン。
演出から一目で魅了されたと思われる。

2:51 「3人で笑えてたろう」
3人=しろとみあお。
この歌詞からとみたんとあおいさんは元々友人同士だったのが伺える。白服さんの登場で全てが狂ってしまう。

2:58 「君がいないこの世界で」(あおいさんパート)
君=白服さん。

3:13 白服さんを殺めたあおいさんが施設へ帰還する。(タイトル画面前にシャツまで泥まみれになっているシーン有り。)
シャワーを浴び、泥を流す。
「罪を洗い流せるならどんな罰でも受け入れよう」(あおいさんパート)→泥は洗い流せても罪は洗い流せない。
どんな罰でも~で自らの首に手をかける振付→死を望んでいる。

3:26 泣いているとみたん、出会ったときと同じ場所で白服さんに手を伸ばすが届かない。
「君をもう一度抱けるなら二度と日が登らなくていい」(とみたんパート)
→回想ではなくとみたんの心情を映像として表したシーン。もう一度ということは既に関係を持っていた?

3:30 「揺れる陽炎 残像」
とみたんがあおいさんの首元を振り抜き、あおいさんが崩れ落ちる振付→殺めた。

3:39 とみたんがあおいさんをころす描写。振付同様首を絞めている。

3:42 出会った時と同じ空間にとみたんが1人。
あおいさんをころしても白服さんはいない。

3:44 「早くそばに行かせて」(あおいさんパート)
白服さんに先立たれ、死を望んでいるのがわかる。
死にたがっている様子から、とみたんにころされるように自ら仕向けた線も?

4:30 「ぴちゃん」場面転換。
一度崩れたあおいさんが立ち上がる振付。
先に死んでいた白服さんの隣に立った→とみたんにころされ、望んでいたように白服さんの傍にいくことができた。

とみたんは生きたまま1人で泣き叫んでいる。





ここから先は考察資料が少ないのでほぼ妄想です。
ほぼ妄想です!!!!


◆ ⑵くそ、げるの友情

何らかの理由で施設からの脱走を決意する2人。(理由は外の世界への憧れか、今の生活に疑問を抱いたか、どちらでも美味しい。)
ところがそう上手くはいかず、げるたんの体に限界がきてしまいました。
(施設の被検体として生命維持のための薬を定期的に飲まなくてはならない、とかそういう理由で補いたい。薬を飲まない時間が長いと死んでしまう。)

ずるずると崩れ落ち、苦しそうに膝を折るげるたんを見て死を悟るのっくん。

それでも外の世界へ行きたいげるたんの意思を汲み、施設へ戻るという選択肢はありませんでした。
もう助からないことを察し、そっと肩に触れるものの、げるたんはすぐに体温を失ってしまいます。志を同じくした親友を亡くし、のっくんも薬が切れ死を迎えるのを待つことにしました。


▼(2)シーンごとの考察

一番最初に書いた、死の順番を見てください。
げるたんが先で、そのあとにのっくんが倒れています。

2:30 脱走を試みるくそげる
→げるたんが先に限界を迎えた様子。
死を悟ったのっくん。

2:43 げるたんの肩から手を離すのっくん
→げるたんが力尽きた?

(最初のフォーメーション順を考えるとのっくんも後追いの可能性あり。)




◆⑶兄、ぷんの関係

2パターンあります。(絞れなかった)


1.体が弱いにーちゃん説

1:09 雨を見て嫌な予感がしたぷんちゃん
2:29 洗面所?で嘔吐くにーちゃん(嘔吐?吐血?)
2:38 走ってにーちゃんの元に行くぷんちゃん
2:48 嘔吐た後、げっそりしたにーちゃん

元々体が弱いにーちゃんを常に気にかけていたぷんちゃん。きっとにーちゃんはこのまま助からないことを自分でわかっている。


2.にーちゃんがぷんちゃんを手にかけた説

1:09 あおしろの殺害現場を目撃してしまったぷんちゃん
1:55 にーちゃんが自分の手を見つめている
(自らの手で誰かをころした?)
2:29 にーちゃんが誰かの首を絞めているように見える。
2:38 誰かに知らせなきゃ、と走り出すぷんちゃん
2:48 ころした後鏡を見るにーちゃん。目が据わっている。

このパターンなら時間軸が交錯する演出になります。
にーちゃんがころしたのは誰か?を考えたときに最初のフォーメーションを思い出してください。にーちゃんより先に倒れているのはぷんちゃんしかいません。
現場を目撃してしまったぷんちゃんは真っ先ににーちゃんの元に向かいます。ところが事の一部始終を話したところで、にーちゃんにころされてしまう。知らない方がいいこともある、もしくはあにぷりの間にも歪んだ愛情があって、とみしろあおに感化されてしまったパターンでもいいですね。


◆⑷のざ、せん
この2人はお互い孤独だったんじゃないでしょうか。
二番くんは自分の無力さに嫌気が差して自暴自棄になり自決、野崎さんはそんな二番くんを救えなかった無力さに泣いていた?
(シーンが少なくてあまり読み取れませんでしたごめんなさい)



あとこれめっちゃ強調したいんですけど、絶対にShadow kissと違う世界線の同じ物語だと思うんです…環境や過程は違うけど、同じ結末を迎えるやつ…(強調したいけど小声)
歌詞がリンクしてたり、幸せになれないとみしろだったりするところがもう…もう…